30代女性の転職活動を成功させるためのコツまとめ
一昔前と違い、就職に関しては売り手市場と言われる現在。転職の状況はどうなのでしょうか。ちょうどライフプランの変化する30代女性の転職活動についてご紹介します。
30代女性が転職で考えておくべきこと
働く環境の改善や、年収アップを目指して行われる転職活動。他にも、結婚や、出産・育児といった女性ならではの理由で転職を考える人もいるでしょう。そんな中で、30代女性が転職を考える際に頭に入れておかなければいけないことがあります。
転職を考えるにあたって「年収が高い」「休みがとりやすい」「残業がない」などを要望する女性が多いですが、実際はそのような都合の良い会社はありません。
30代女性は転職市場においては、他の年代や男性と比べても就職先が見つかりにくく傾向にありますそれは決して働き手としての価値が下がるということではなく、採用基準が高い(厳しい)ことを表しているといえます。
転職市場においては、企業は「即戦力」を求めています。30代といえどもスキルや経験など何らかの「強み」を持っている人にとっては、年齢に関係なく転職を成功させることができます。
企業が30代女性に求めるキャリア
30代といえば中堅の位置づけとして、ある程度のビジネススキルやコミュニケーションスキルを持ち合わせていることが求められます。
例えば、プロジェクトのとりまとめや、マネジメント経験を持つ人は高く評価されます。その他にも下記のような資格・スキルを持つ人は有利といえます。
(1)パソコンスキル
今では、どんな業種もある程度のパソコンスキルは当たり前です。基本的なWord、Excelなどはもちろん、PowerPointを使ってプレゼンテーション資料を使って効果的なプレゼンテーションができれば、なお良いでしょう。
さらに他と差をつけたいならば、Illustratorを使った画像加工技術や、Webクリエイター系のスキルがおすすめです。仕事の幅が広がるとともに、独立開業も目指すことができます。
(2)金融系の資格
FP(ファイナンシャルプランナー)や、社会保険労務士の資格をもっている人は、企業にとってとても重宝されます。数字に強く、コミュニケーションスキルも必要となる資格なので、持っているだけで信頼されるでしょう。また、自分のライフプランを考えられるのも魅力の一つです。
(3)ヒューマンスキル
新しい環境においても職場の人とコミュニケーションしながら、必要な情報や知識を積極的に吸収していく力はどんな業種でも高く評価されます。反対に常に受け身の姿勢で仕事をしてきた人にとってはかなり厳しい転職活動になると思われます。
その点でいうと、キャリアカウンセリングや、メンタルヘルス検定といった資格の取得はもちろん、取得に向けての勉強もとてもためになるでしょう。
30代女性が転職活動を成功させるコツ
30代女性の転職が難しいといえども、転職を成功させる人はいます。どのようなことに気をつければ、転職活動を成功させることができるのでしょうか。次の3つのことを考えてみてください。
長期的な自分の将来を明確に考えておく
転職活動の前に、まず自己分析をすることをおすすめします。今までの自分の働きを振り返り、どのような実績を積んできたのか、取得した資格は何か、自分の強みはどのようなものかなどきちんと明確にしておきます。
また、5年、10年、20年のスパンで自分の将来を明確に考えてみてください。結婚している人ならば、出産・子育ても含めて、子どもがいる方は子どもの成長にともなって、周りのサポート体制など起こりうる対応手段を具体的に考えておくことで、企業側が懸念する事柄にもスムーズに答えることができます。
より多くの情報を入手する
偏った情報ばかりで、簡単に転職を断念するのはとても残念なことです。今はネットでいろいろな転職サイトが見つけることができます。
女性の転職に特化した転職サイトもあることから、有効なアドバイスなども得られるでしょう。また、一般求人誌や、ハローワークなど、なるべく情報のアンテナを広げて探してみると、自分にあった求人を見つけることができます。
転職エージェントを利用する
自己分析において、自分のことをうまく表現できずに、過大評価や過小評価になりがちということはよくある話です。そんな時は、転職エージェントに客観的な評価をしてもらうのもひとつの手です。
また、現職を続けながらの転職活動は、限られた時間で効率よく探さなければならないため、キャリアや希望にあった企業を自分に変わって探してくれる転職エージェントは、とても頼りになります。そして最後に、転職に大事なことは、焦らないことです。
現職に不満を抱えて転職活動をする人が多いですが、無計画に転職活動をして転職できたとしても、同じような不満を抱える結果になることもあります。きちんと自己分析を行い、情報収集を丁寧に行うことを心がけてみてください。
30代女性が正社員になるには
現職も正社員だから、やっぱり転職先も正社員がいい、という人や、不安定な派遣や契約社員は嫌だから正社員がいい、という人までさまざま。30代女性が正社員になるためには、次のように考え方を柔軟にもつ必要があります。
最初から正社員になることにこだわらず、はじめは派遣や契約社員として入社し、その後正社員を目指すことも考えてみてはいかがでしょうか。また、職種や勤務場所、福利厚生といった面での待遇面より、とにかく正社員になることを最優先で考えれば正社員になることも可能です。
そんなのは嫌だ、やっぱり自分の希望の仕事がしたいという場合、現職が正社員で転職先も正社員として働きたい人には、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
自分のワークライフにあった転職先を見つけてくれます。現職が派遣やパートの人は、あらゆる媒体の求人を広く収集することが必要です。とにかく狭き門正社員への道なので、資格や特技を活かせば直接雇用につながることもあります。
30代女性が正社員を目指すおすすめの転職サイト
女の転職@type
事務職から営業職、企画職、デザイン職と総合的にカバーしていて、キャリア志向の女性にぴったりなサイトです。
LiBzCAREER
業界初の20代から30代のキャリア女性に特化した転職支援サービスです。スカウト型なので登録しておけば、企業側からアクセスしてきます。時間がなくて転職活動ができないという方にぴったりです。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、業界トップの求人数を誇り、知名度も高いので登録者数も多く、安心です。転職を考えたら、まずはリクナビに登録、という方も多くいます。
30代女性が転職するメリット・デメリット
メリット
・ビジネスマナーや、タスク管理といったビジネスの基本を、経験などによりある程度身につけているので下の年代に差をつけられる。
・実務経験や、実績などがあれば、企業がもっとも求める即戦力として採用されやすい。
・今後の将来のビジョンを明確に持っている人が多いので、長く働いてくれるだろうと期待される。また、明確なビジョンがあることで、転職先を絞り込みやすく、転職後もミスマッチになることが少ない。
デメリット
・キャリアを積んで、仕事のやり方も確立しているので、新しい職場のやり方に慣れるのに時間がかかる。
・体力面で20代に劣る
・よほど有利なスキルをもっていないと、待遇や収入が前職より下がる可能性がある
このようなメリット・デメリットは、転職前の仕事に対する考え方は働き方によって大きく別れます。柔軟な考えで、積極的に仕事に関わり、自分を成長させる働き方をしていた人は、転職によるメリットが大きいことが伺えます。
30代女性の転職活動で注意したい事
30代女性は、独身、結婚して子供なし、子持ちのいずれかに入ります。そして企業側の気になることの一つに、結婚や出産といった女性のライフイベントの際にすぐに辞めてしまわないかということがあります。
ですから、転職活動を行う際には、企業に対してライフイベント後も働き続けたいという意思をきちんと示すことが重要です。
また、産休や育休の実施具合も気になるところですが、ストレートに聞くと心象を悪くするかもしれません。
「結婚・出産後も長く働き続けて、御社で貢献できるような人材になりたいと考えているのですが、実際に産休や育休を取得している方はどれだけいますか」というように、会社へ貢献したいという意思を示しつつ、聞いてみるといいでしょう。
また、育児に関しても、夫や両親などサポート体制を整えておくことで子どもがいることを特別不利と感じさせずにすることも大切です。
まとめ
女性の働き方が多様化してきたとはいえ、30代で転職するのは簡単なことではありません。転職する前に、今ある問題点を見直して改善しつつ、上司に相談してみることも大切なプロセスです。
それでも転職を希望するならば、決して感情で動くのではなく転職先を見つけてから辞めるよう心がけて下さい。この調査レポートが転職の成功に役立ってくれたら嬉しいです。